第9話：撮影会の予算、どう決める？【趣味を長く続けるための家計術】

カメ吉が真剣な顔で通帳とにらめっこしていた。

「なにをそんな神妙な顔で見てるんだ？」
モテカメが尋ねると、カメ吉はため息まじりに言った。

「撮影会で、今月お金が厳しくて……」

「会社員として働いているから十分な収入はあるだろう？いったいどのくらい使ってるんだ？」

「月に3人のモデルさんを撮りたいから……1回7,000円として月21,000円……」

「バカヤロウ！自分の身の丈を考えろ！好きなことには適正な予算を組んで使うんだよ。」
モテカメが怒鳴った。

「……じゃあ、モテカメ様なら撮影会の適正な予算はいくらだと思いますか？」

「いいか。俺なら、“家賃の5%以内”に収めるね。」

「家賃の5%…？ぼくのアパート、家賃7万円だから…月3,500円！？」

「そうだ。つまり2ヶ月に1回のペースで撮影会に行くのが、お前の適正ペースだ。」

「えぇ！？年6回？そんなんじゃ全然足りないよ！」

「なら、その資金は“お金に働いてもらって増やす”んだな。」

撮影会にもっと通いたければ、まず高配当株投資で“配当”を受け取れ

「たとえば100万円を年利3％の高配当株に投資すれば、年間で約3万円の配当金がもらえる。」

「……3万円！？それだけで、撮影会4回分…！家賃の５％のぶんと合わせて年10回に増えるのか」

「そう。お金を増やしてから使うって発想を持て。いまのお前は、未来の自分からお金を奪ってるようなもんだ。」

「どうしても回数を増やしたければ、まずは固定費を見直せ。今、スマホにいくら払っている？」

「え？docomoでだいたい1万円くらいかな。みんなそんなもんでしょ」

「甘い！今すぐahamoなどの格安SIMに変えろ！毎月4,000円以上安くなるぞ」

「え！？そしたら浮いた分を予算に足せばもっと撮影会に行けるようになるよ」

「使えるお金は、“増やす”か“減らす”か。どちらかでしか生まれない。」