第3話:どの撮影会にいけばよい?

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「…うう、ごめん。君とはここまでだ。」

震える手でフォロー解除ボタンを押した。
カメ吉は長い時間をかけて、Xのフォローを3まで減らした。
顔は若干やつれているようにも見える。


「よし、推しを3人に絞ることができたようだな。」

モテカメが満足そうにうなずいた。


「では、次は撮影会に行くことだな。」


「う、うん…。でも撮影会って色々あってよくわかんないんだよ…。
セッションとか、少人数とか、個撮とか……どれに行くのがいいのかな……。」


「それぞれの撮影会には“目的”がある。
まずはそこを知ることだな。」


セッション撮影会

「モデルもカメラマンも大人数だ。
カメラマンは時間内に好きな子を自由に撮影できる。

つまり、推しを探すために参加するのがベストだ。
SNSで気になる子がいたら、実際に会って撮ってみることができる。

モデル側の目的は広告宣伝。
より多くのカメラマンに自分を知ってもらい、
今後の活動を応援してもらうために参加していることが多い。」


少人数撮影会

「モデル一人に対して、複数名のカメラマンが申し込む形式だ。
例えば1時間を5コマに区切り、カメラマンは1コマ単位で参加する。

特定のモデルをしっかり撮影したいときに向いている。
推しとの距離を近くしたいならこれだ。」


個人撮影会

「モデルとカメラマンが1対1になる形式だ。

自由度は高いが、いきなり参加するのはおすすめしない。
まずは少人数撮影会などで顔馴染みになってから申し込むといい。」


「なるほど……それぞれ目的が違うんだね。」

カメ吉は真剣な顔でうなずいた。


「例えば、いつまでも推しが出ているセッション撮影会に通うのは筋が悪い。」


「え?」


「お互いの目的が合ってないんだよ。
モデルは数多くのカメラマンに会って広く宣伝したいのに、
お前は推しがいるからといってセッションに通い続ける。
ここではモデルの収益は上がらず、カメラマンは不要なところに費用を使うだけ。いいとこ無しだ」


「じゃあ、どうすればいいの…?」


「少人数撮影会や個撮を中心にしていけ。
そっちの方が、モデルにとってもお前にとっても有益だ。」


「そっか……。
でも僕はまだ始めたばかりだから、次の推しに合うにはまずセッション撮影会に行くのがいいな。
色んな子が撮影できるみたいだし…(ぐふふ……)。」


「その思考、モテねぇぞ。」


「えっ…?」


「セッション撮影会で元を取ろうなんて考えて、あっちこっちに行くもんじゃない。
モデルさんはそういう姿をちゃんと見てるからな。
推しの前では『あなたのために来ました』とアピールしたほうが印象が良い。

その時の目当ての子にパッと会って、パッと帰る。
そういうスマートさも、時には必要なんだよ。

ホテルのバイキングに例えるなら、
手当たり次第に皿に盛ってお腹をパンパンにするより
並べられたメニューを吟味して、自分なりのフルコースを作ったほうが自分の幸福度は上がる。

何事も、“自分の考えを持って行動すること”。
それが、モテへの第一歩だ。他にも撮影会のパターンがあるが、あと一つ紹介しておく。」


賞レース撮影会

「週刊誌や少年誌が主催の賞レース撮影会が行われている。
ここに推しが出ていれば、できるだけ参加して応援するとよい。

モデルが一番人気になると仕事に繋がるので、ここで熱心に応援してもらえれば
励みになるのでカメラマンのことも覚えてもらいやすい。

賞レースが終わった結果、うまく行かないと自己肯定感が下がって燃え尽きてしまい
活動をパタッとやめてしまうモデルさんもいる。なかなかメンタルにくるみたいだ。
残念だが、無理に続けてもらうわけにもいかないから仕方ない。」

「へぇ。そんなものもあるのか。」

「それぞれの撮影会の目的を理解して、うまく立ち振る舞うことだな。」

まとめ:目的を意識して撮影会を選ぼう

撮影会は、ただ会いに行くだけの場所じゃない。
モデルにとっては仕事であり、未来へのステップ。
カメラマンにとっても、モブで終わるか、良い関係を築けるかの分岐点だ。

大事なのは、目的に合った撮影会を選ぶこと
そして、自分の立ち位置を理解して行動すること

「どこに行くか」ではなく、「なぜ行くのか」。
この問いを忘れない限り、君は必ず前に進める。

──モテるカメラマンになりたいなら、
まずは“モテる行動”を選ぶことから始めよう。

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